考えた末、彼の恥ずかしいとも言える発言は無視した質問を投げ掛けた。
何かそうした方がいい気がして。こういう私の勘って結構当たるし…。
「…あ、うん。僕は化学部だから毎日来てる。ここは部室みたいなものだし…」
予想はしてたけど、やっぱりそうだったんだ。ってか、化学部ってあったのか…。
「へぇ…、他の部員は?」
「部員は僕一人だよ。……でも、僕は独りの方が楽だから気にしてない」
独りね……。
もしかして他人とあまり関わりたくないタイプ?
でもそう考えると何で私に話し掛……だめ、だめ。これを訊いたら何かから抜け出せなくなる気がする。
確かに彼が他人と一緒にいるところを見た事はなかった。白髪の年老いた教師といたのは一度だけあるけど。
少し冷めたコーヒーを飲みながら彼を観察してみる。
話してみると意外にも不気味という印象を受けない彼は、コーヒーを少しずつ少しずつ飲みながらこちらをチラチラと気にして多少挙動不審気味だ。
「あの、…なに?」
鹿島 久人の観察というテーマの元、じっと見ていた私の目線に遂に耐えきれなくなったのか、控えめに彼は言ってきた。
何かそうした方がいい気がして。こういう私の勘って結構当たるし…。
「…あ、うん。僕は化学部だから毎日来てる。ここは部室みたいなものだし…」
予想はしてたけど、やっぱりそうだったんだ。ってか、化学部ってあったのか…。
「へぇ…、他の部員は?」
「部員は僕一人だよ。……でも、僕は独りの方が楽だから気にしてない」
独りね……。
もしかして他人とあまり関わりたくないタイプ?
でもそう考えると何で私に話し掛……だめ、だめ。これを訊いたら何かから抜け出せなくなる気がする。
確かに彼が他人と一緒にいるところを見た事はなかった。白髪の年老いた教師といたのは一度だけあるけど。
少し冷めたコーヒーを飲みながら彼を観察してみる。
話してみると意外にも不気味という印象を受けない彼は、コーヒーを少しずつ少しずつ飲みながらこちらをチラチラと気にして多少挙動不審気味だ。
「あの、…なに?」
鹿島 久人の観察というテーマの元、じっと見ていた私の目線に遂に耐えきれなくなったのか、控えめに彼は言ってきた。

