その日を境に
私達は休み時間と
登下校は4人で
するようになった。

「愛咲ーあ!」
「春、おはよ」
「愛咲ーあ!」
「雄也先輩おはよ」
「雄ちゃん真似しないでっ」

私は先輩に敬語を使わず
友達で心地よい空間に
居るようになった。

入学して1ヶ月、
私達はマックにいた。
「ね、今度創立記念日に遊園地行かない!?」
「いーね、ナイスぢゃん★」

遊園地ね…
何年ぶりかな?

「俺パス」
「なんでよ、お兄ちゃん!」
「今更なんで妹と遊園地行かなきゃいけねーんだよ」

いまだに冬馬先輩は謎。
クールてか冷たいてか
近寄りにくい。
人のこと言えないけど…
いっつも携帯いじるか
黙ってるかだし。

この1ヶ月数回しか
きちんと話した事ない。
冬馬先輩には敬語だし。

「ええーっ…」
しゅんと小さくなる春。

そりゃそうだよね。
春は学校で4人で遊んで
雄也先輩といい感じに
なりたいって言ってたし。
春の友達として
冬馬先輩には協力
してもらわなきゃだよね?