「雄ちゃーん」
「おお、来たねえ」
着いたのは屋上。
施錠されてるはずなのになぜか開いてて。
そこには雄也サンともう1人男の人がいた。


「あ、愛咲ちゃんも★」
「こんにちわ…」
そんな時だった。


「あーーー!」
雄也さんが叫んだ。
「愛咲チャンて…仙崎愛咲???」
「雄也うっせえよ」
もう1人の先輩に注意されてもお構い無し。
先輩は近づいてきて私の背中をバンバン叩いてきた。

「愛咲ちゃん3年で有名だよ!?美女が来たって」
目をキラキラと輝かせて握手した。
「俺友達?やべえー」
私は圧倒されて何も言えず
春わむくれてるし
男の人はキレ気味だし。


「雄也!うっせえって言ってんだろ」
ついにキレたよ!笑
怖すぎる〜っ…
「はいはい、離れて?」
春は私と雄也先輩を引き離した。

「お兄ちゃんも怖いから!愛咲ビックリしてるよ」
…お兄ちゃん?
お、お兄ちゃん!?
この怖い人が?

「あ、愛咲紹介遅れてごめんね?うちのお兄ちゃん」
似てないにもほどがありません?
確かに美男美女の兄弟だけど…


「デカい声出してごめん、俺徳永冬馬」
雄也先輩と冬馬先輩か。
「春の友達の愛咲です」
私達は同じようにペコリとお辞儀した。