変な担任に会ってから1時間が経っていて教室にはほとんど生徒が集まっていた。

相変わらず私は孤立していた。
メイクの話、芸能人の話で
楽しむ子達の中に入ろうとは思わなかった。

「ねえねえ」

誰かが呼んでる。
でもどうせ私じゃないし。

「ねえ、起きてる?」
トントンと叩かれた肩に違和感を覚えながら私は起きた。
机の前に座っていたのはふわふわした髪の毛とくりっとした目が特徴的な女の子だった。

「起こしちゃった?」
「大丈夫だけど…何?」
「特に用事はないんだけどね、話したくて。私、徳永春。しゅんって呼んでね?仙崎さん」
「名前…知ってるの?」
「名簿みて調査した♪」
「そう…」

「話してみたかったんだ。皆クールそうだから近寄れないって言ってたよ?自分から行ったりしないの?」
…どーせ怖いよ。