「きゃあーっ」
「いえーいっ」
私以外の皆は手を
上げて叫んでる。

私はといえば…
無言というか声も
出ないまま。
手はがっしりとバーを
つかんだまま。

「いや〜楽しかったね」
「テンション上がったあ★」
ジェットコースターが
止まって春達は
笑っていた。
……なんで?


「お前大丈夫かよ、顔色悪いぞ?」
「ダメに決まってるでしょ」
だめ、吐きそう。
本当に辛い…

「春!お前等行ってろ。俺こいつに付いてるから」
次も絶叫系を計画する
春に冬馬先輩が叫んだ。


「そんなにだめ?分かったあ…ゆっくり休んで?乗ってきたら電話するね」
そう言って春達は
人混みに消えた。