激しいキスをそのままに、雪崩れ込むようにソファへ崩れた私たち。



だけど私にはもう、抗う気持ちは生まれない・・・




「んっ、アッ…」


呼吸する間も見つけられない、激情キスも。


肌を撫でられる、この骨ばった指先の感触も。



ヘンタイから届いて、受け入れるすべてが。


私のキモチを決定づける、道標(みちしるべ)だもん。




「アッ…、ン・・・」


溢れ出したら、もうキモチは止まらない。



一旦停止する余裕も、全く見つからないほど・・・




平々凡々で地味ーに生きていたフツーの私が。



たった数時間で、彼に魔法に掛けられたみたいだ――