足を踏み入れた途端、一瞬にして幾つもの目が向けられる。



な…、なんで…!?


その鋭く尖った視線を恐怖に感じ、半ばパニックな私。



平平凡凡オンナって、もう感づかれてる…?



すると腰に回した手を緩めるどころか、またグッと力を込めて。



「多分、オレのせいかな?

それと、未月の綺麗さに対してのジェラシー?」


「は・・・?」


なに言ってんの、コイツ…――


意味不明すぎなうえ、超自信家発言をかますヘンタイ。


ニッコリ笑うヤツに、私は返す言葉も見つからない。