それでも、たまには
真剣に考える時もあるんだよね。

どこをどう、
好きになったかは
疑問だらけだけど…

真剣に
私の事を好きになる
お客さんもいる。



「今度の休み、何してる?」

「う~~ん、わかんない。
 疲れてるから、寝るかな。」

「そ、そうだよなぁ。
 あんまり無理すんなよ。」

本当は、私を誘いたいのに
聞いてしまったら
断られるのが怖くて
聞けないでいるのが
見ていてすごくわかってしまう。


「つきあってくれないか?」

「今は仕事上、
 誰とも付き合わないつもり」

「俺のこと、どう思う?」

「大事な(お客さん)人だと
 思ってるよ。」

本気なのが、わかってるのに
あえて
それを、流してしまう。

それだけ真剣な人は、
もちろん、私には優しくて
無理なことも聞いてくれる。

人として、
信頼できて傍にいて欲しいと思う人。

人として、
話していると楽しいと思う人。

中には、そんなお客さんもいるケド…

でも、そんな人だからこそ
きちんと、断ってあげないと
いけないと思いつつも、

自分のエゴで引き止めてしまう。


ズルイ考えなのは
わかってる。


お客さんという名の
私にとっての友達。


そのゆるい関係を
崩したくなくて、

今日も私は嘘をつく。