あれからは
彼からも、
彼女からも
何も連絡はなかった…

あの夜、
彼とあんな関係になってしまったんだから
当たり前だけど…。


彼と彼女の間は
どうなったんだろうか……



カラン♪カラン♪

「いらっしゃいませ~」


『ママ~これ買ってぇ』

5歳くらいの女の子がお姫様系のポーチを母親にねだる。

『もう~いつもこうなんだから。』

「可愛いですね、5歳くらいですか?」

『はい…うるさくてごめんなさいね、この子いつもこうなんです』

母親業も大変なんだなぁ~

私もあの時産んでいたら今頃は この子くらいだったのかなぁ?

あ、駄目!
また思い出しちゃうよ……


『もうすぐX'masなのにワガママばかりだとサンタクロース来ないわよ』

『はぁ~い』

少し口を尖らせた子供が諦めるように返事をした。



もうすぐX'masか……


天気予報では ここ3日感くらいはピーカンだと言ってたな……

雪なんてキセキが起きない限り降らないだろうな……



X'masも間近に控える中、運命の分かれ道をすでに見てきたかのように結果を把握していた。



私もいい子にしてたら、
サンタクロースがご褒美くれたりしないかな?