あれから、ほぼ毎日のように現れるゆきに嫌気がさしていた。


目の前に
私でなく彼が選んだ
女がウロツイテルんだから…嫌にもなる。


これじゃあ、彼が嫌になる所か彼女が嫌になる。

イッソノコト
彼とゆきが二人揃って目の前に現れて、イチャついてくれたらいいのに……


そんな事もしてくれないで…

二人は見計らったかのように 私の休みの日にだけ現れる。



毎日来るようになったことで
彼女の噂は、たちまちうちの店にも流れるようになった。

その言われ用は
とてもひどかった。

それでも 必ずしも否定できるものでもないようにも私の目からも感じとられた。


何故なら
毎日のように違うお客さんのアフターに来ては 彼女気取りを全開にひけらかしているからだ。


中には
彼女が来てから
全く音沙汰なしになってしまったお客さんもいたりしてキャストの子達も頭を悩ませていた。


噂は その僻みや妬みからなのか……

事実なのか……

不明のままひろまっていった。


枕…

AV女優…

風俗上がり…

ヤバイ系列の彼氏持ち…
子供がアチコチにいる…とか

聞いてる方も
耳を塞ぎたくなるよう物ばかりだった。