世の中、
そんなに上手く行くほど
甘くなくて…

私が連絡が欲しい時には、
彼はあわせるかのように
忙しかった。


ハッキリ言って
私は異常だった。


忙しい彼の事なんて
なにも考えなくなるどころか、
忙しければ忙しいほど
連絡が欲しくてたまらなかった。


理由は簡単だ。


忙しい合間にでも、
私への連絡をしてくれる事で
彼の一番になれた、
気がしたからだった…

彼の中で、
何よりも
私が勝っていたかった。



エスカレートしていく
私の最終地点は、
1日に少なくとも、
三回はMailをする事を要求した。

起きた時。

仕事が終わった時。

寝る時。


それでも、
年末に近くなればなるほど…
彼の仕事は忙しくなり
寝る間もないくらいに
なっていった。



私の願いとは、うらはらに
時間指定されたMailは
まともに三回くる事は
滅多になかった。