「ねぇ!店長
こないだの時間外労働
お金ついてないじゃん!」

給料明細を
店長に押し付けて
ハッキリと
言ってやった。

『え?
そうだったけ?』

(はぁ?
バックレですか?
あんな、
ワケのわからない
リーマン2人につけといて
意味わかんないんですけど!)

『あとで
確認しとくよ~』

「絶対ですからね!」

『ほら
指名のテーブル戻ってね』


まぁ、
営業中に言いに来た
私も私だけど、
最近の店長は
見せ終わってすぐに
帰っちゃうし
話する余裕もないし、
なんだか上の空だし、
給料増やしてないし。
だ・し!!

ったく、こんな店!
やめてやる。
やめてやる。
やめてやる。

だいたいね!
私がいなくなったら、
どれだけ店に
不利になるか
わかってるのかしら?

な〜んでも、
いいわ いいわにして!


あぁぁぁぁぁ
 ムカツク!!!




って、あれ?
どこのテーブル
行くんだっけ?

頭に来過ぎて
テーブルの順番
忘れちゃったよ…

えっと…
3番テーブルには
ヘルプの子。

5番にも
いるし。

8番……は、
私のテーブルじゃないっっか。

って、ことは
………9番!?


(はぁ~
よかった。
見つかって
焦ったわぁ~~)

9番♪9番♪っと♪

 ♪ ♪ ♪・・・ん?

8番テーブルの席…
と、近っっ!
しかも、
隣の席
私の嫌いな女の
テーブルじゃん。


マジ、最悪