息が苦しくても走るのをやめなかった。 涙で視界がぼやける。 走っているとハルトから貰ったマフラーが地面に落ちてしまった。 マヤは走るのを止め、落としたマフラーの元にしゃがみ込んだ。 マフラーを手に取り、顔を埋めた。 ハルトの匂いが微かにする。 「言わなきゃ良かった…」 涙が止まらない。 マヤはしばらくその場から動けなかった。 降り始めた初雪がそっとマヤを包んだ。