赤羽くんが、暇だったのかほうきで素振りの練習をして木にぶつけて壊したのだ。



ううっ。



私のせいじゃないのに。


あいつはまた後輩という特権を使って逃げたのだ。



「夏弥でしょ。あいつしかいないわっ」



琉花先生は間違いないと言った感じで強く言う。


さすがっ。



よくおわかりで。



しょうがないな~ってガサガサ机をあさりだす。


「今日行くの?」



「はい。やることないし」



「ふ~ん…………あった」



机から出てきたのは茶色い封筒。



買いたいものをいいに来る度にみる。



園芸部割り当て分の生徒会が支給した活動費だ。