君との期待値


赤羽くんが出していたホースの水を止めて私の方を向く。



「知りたい?」



含みのある笑顔で笑う。



「亜姫の好きだった先輩について話たら教えてやるよ」



驚いて、目が丸くなる。


「な、……どこでそれを」



「さぁ?情報元はバラせませんよ」



彼はホースをその場に置いてテーブルに近づいていき、腰を下ろす。



それを目で追っていると彼は机に頬杖をついて、空いている方の指でコンコンと机を叩いた。



「じゃっ、聞かしてもらおうか。亜姫の恋バナ」


……自分も話す気あんのかよ。



楽しそうな少年の前に私も腰を下ろした。