入学式。 私たち生徒は学校が休みだったけど新学期の部活見学のために園芸部の庭園を整えていた。 ……先輩から受け継いだ部活に少しでも部員を増やさないと。 拓真は生徒会で入学式の手伝いをしているので私1人。 けど終わり次第拓真も来てくれる。 「よいしょ」 庭園から少し離れた倉庫から土を運ぶ。 結構重いけど、それにも慣れた。 私は抱えるように袋に入った土をもって庭園に向かう。 歩いていくと、見慣れない影。 誰? 私が近づいても気づいていない。 少年はただ一点。 桜の木を眺めていた。