君との期待値


ずっと一緒だと思ってた。



拓真がいつも傍にいてくれたから。



隣にいるのが当たり前過ぎて、離れてくことなんて考えたこともなかった。



だからかな……?



冷たくされるのがすごくつらい。



苦しいよ。



「籠原は、
俺のせいで嫌な思いしても平気か?」



悲しそうな声。



「籠原が嫌なこと言われて苦しんでまで、俺は籠原の傍にはいれない」



「……」



あっ……。



その言葉に、あることが思い浮かんだ。



赤羽くんのクラスの子。


『どうしてあなたばっかり拓真先輩を独り占めするんですか』



拓真は気づいてたんだ。



私が拓真と一緒にいて、女子に勘違いされてること。



私がそれで拓真と距離をおこうとしたこと。



それで傍にいることが迷惑って思ったんだ。