君との期待値


頬を伝う涙があまりにも自然すぎて、
流していたことに驚いた。



涙の止め方がわからない。



私は恥ずかしくなりうつむいた。



最近……泣きすぎかも。



小さい頃から泣き虫だったけど、中学に入った頃からは我慢できるようになっていた。



だから、
もう泣き虫は卒業できたと思ってたのにな。



また、無言の時間が流れる。



拓真は気づいていて何も言わないのだろうか?



それとも……本当に気づいてない?



気づかないで欲しい。



拓真の前では1年のときから泣きすぎてて迷惑ばっかかけてるから。



必死に涙を止めようとする。



「!!」



突然、右の手のひらに温もりを感じた。