君との期待値


「えっ……うん」



驚いて声が裏返ってしまった。



だって、今思ってたこと言うんだもん。



びっくりするよ。



けど……
ちょっと嬉しいかも。



「私も、今同じこと考えてた」



顔がほころぶ。



それに返事をするように拓真も微笑んだ。



拓真の横にいき、
今度は隣で歩き始める。



「1年の頃から、買い出しはいつも私たちだったよね」



「ああ」



「拓真が入る前は、先輩が1人か、2人で行くかどっちかだったんだよ」


「……知ってる」



寒さでぴりぴりしていた鼻が、痛みを忘れた。



今の私たち、あの時から変わっていないみたい。



琉花先生の言ってた通りだ。



クリスマスの奇跡……なのかな。



それはちょっと大袈裟か。



けど
嬉しくて、嬉しくて、



「あ……」



涙が出てた。