君との期待値


「ブッ。正直」



真っ赤な私を見て彼は笑う。



「じゃあ、キスも……まだなんだ」



なっ。

何言っちゃってんのこいつ。



はいそうです、なんて答えられるわけないじゃん。



「高2にもなるのに可哀相ー」



笑ってる。



可哀相とか絶対思ってないよ。



ただ私の反応みて楽しんでるだけだよ。



悔しい。



「触んないでよっ」



「おっと」



手を上げて頬を叩こうとしたど
それは彼の空いている方の手で簡単に阻止されてしまった。



「キス……してやろっか?」



そう言って、赤羽くんの楽しそうな顔がまた見えた。