出てきた男の子の人は本当に貴公子と言う言葉がよく似合った顔立ちをしていた。 近づいてくる男性。 整った顔に見とれてしまい、声が出せなくなる。 その人はクスッと笑うと、優しく私の頬に触れてきた。 「いけない子だね」 顔もステキなら声も素敵で吸い込まれそうになる。 今までこんな格好いい大人の男性には出会ったことがなくて、 彼の世界に引き込まれたように周りが見えなくなった。 右手が私の頬をなぞる。 「病名は『仮病』、だね?」