「って、ええっ!!?」
思わず素っ頓狂な声を上げる。
か……彼氏って、彼氏って、
「み、美波って彼氏いたの!?」
知らなかった事実に興奮して息が荒くなる。
全っ然知らなかったよ。
美波の彼氏とかかなり気になる。
私は前に乗り出し美波は背をそらした。
美波が困ったように顔を歪ませる。
「亜姫ちゃん、そんな興奮しなくても……。
しかも距離近いよー」
「あ、ごめん」
前のめりになった体をもとに戻すと美波はホッと息をついた。
そんな美波に私はもう一度問いかける。
「で、いつから誰とつき合ってるの?」
目を合わせると美波は恥ずかしそうに頬を染め、目を逸らした。