「変ですね」
少年が謎解きでもするかの口調で話す。
変って……拓真が?
「だって……」
カツンッ。
背後から物音がした。
少年の言葉が途切れ、2人で後ろを振り返る。
「お前ら何してんだよ」
怒ったような口調。
そこには仁王立ちした赤羽くんがいた。
「夏弥こそどうしてここに?」
「お前が授業サボるなんて珍しいから探しに来たんだろ。
ってか次の授業始まるから戻んぞ」
赤羽くんが私と少年の間に入り込む。
狭すぎて立ち上がらなければならない状況になり、私も少年も立ち上がる。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…