君との期待値


私の体はすっぽりと拓真におさまる。



え?



一瞬何が起きたか分からず目を見開く。



どうなってるの?



背中に回された両腕が私を強く抱きしめる。



こんな状況に慣れていない私は
どうすればいいのか、何が起こったのか、頭の中が混乱してて声がでない。



拓真も何も言わない。



静けさが私の耳の中の心音をより正確に伝える。


聞こえちゃうんじゃないかってくらい音は大きい。



ドキドキドキドキ。



落ち着け、
落ち着け。



胸の中で何回も唱える。



これはあれだ。



拓真はなんか辛いことがあって人肌が恋しいんだ。



そうだそうだ。