左手の約束



「楓くんは…今までの事があって…自分は変わったって言ってたけど…

あたしにとって楓くんは楓くんなの」


ああ…


伝えたい事は沢山あるのに


ありすぎて


言葉がまとまらない。





あたしが


一番伝えたい事―――…



「志保!!」


グイッ


「えっ!?」


いきなりあたしは楓くんに引っ張られた。


え?え??


そのままどんどん進んで行く。



一体何処へ行くの…?



何も言わない楓くんに、あたしも何も言えなくて

ただ黙って後を着いていく。



だけど

繋がれた左手から伝わる温もりに


あたしはまた


胸が熱くなった。