「か…楓くん あたしねっ……」 走ったのと、緊張からのドキドキで うまく喋れない。 「志保…?」 なんとか息を整えて口を開いた。 「あたし……っ ずっと…ずっと楓くんの事が忘れられなくて…… 再会出来てすごく 嬉しかった」 ずっと “想い出”にしてしまえば楽になるって どこか 自然に忘れられる事を願って あたしは空白の今までを過ごして来た。 だけど 忘れられるはずもなく 想いはどんどん強くなって行った。