『俺らがアイツん中の気持ちにどうこう言ったって何も変えらんねぇ』 『………』 『アイツ自身どうにも出来ねんだから』 『………』 『なるようにしかなんねぇんだ、お前ら二人で頭抱えたって意味ねぇだろ』 『…もっと、』 『ん?』 『もっと単純な話だったと思うんだ。少なくとも今より』 あの頃。 碧が笑ってて、憂水が笑ってて。 憂水が泣いたら、碧杜が頭撫でて。 碧杜がへこんだら、憂水が手を握って。 碧杜は憂水を好きで、 憂水は碧杜が好き。 ただ、それだけの話だったんだ。 『今でも単純だろ』