扉が開いた途端に、誰かに抱きつかれた。 「流依ちゃーん!!こんなにきれいになって…久しぶりだなぁ…」 「あ、は、はい…」 「親父、離れろよ 流依混乱してる」 「おぉ!悪い悪い」 そう言いながらわははと笑う壱也のお父さん。 性格は全然だけど、顔つきは壱也とそっくりだった。 いや、壱也がお父さんに似てるのかな… 「まぁ…立ち話もなんだから、入って入って」 通されたのは社長室の中にあるお客さん専用室みたいな所。