「キス、していい?」 …………っ 「朝は勝手にしたくせに…」 「なんか言った?」 目の前で怪しい笑みをうかべている壱也に急いで頭を横にふるふると振った。 それと同時に鼻と鼻がぶつかりそうになるくらいまで顔が近づき、ぎゅっと目を瞑った。 「…………………?」 されるっ!!って思ったのに、なぜか何も感じない唇…そっと目を開けると、再び壱也はフッと笑う。 「残念ながら、目的地に到着したので、お預けな」