まぁ…あいつのことだからボディーガードなんていらないって言ってきそうだな…
そんなことを考え、ついつい口元がにやける。
「壱也、にやけてる。」
その声にハッと上を向く。
「うるせーよ、鷹啓。」
「ハッ、聞いたぜ?探してた子、見つかったんだって?」
からかってきたのは中学からのダチで、秋山コンポレーションで働いていて、暇さえあればこうして秘書室に来る、暇人、大河 鷹啓。(おおかわ たかひろ)
「情報源、親父かよ…ったく、余計なこと…」
「まぁまぁ、俺らの仲だろ?未来の社長さん。」
こいつ…俺が社長になったらぜってーリストラしてやる…

