ホテルを出ると、目の前には、
「リ…リムジン…」
目の前にはリムジンが停まっていた。
もしかして、これに乗るの!?
「流依?早く乗らないと遅れるけど?」
そう言われて、急いでリムジンに乗り込む。
バタンとドアが閉まり、壱也さんが「出して」と言うと、リムジンは動き出した。
「…昨日の車はどうしたんですか?」
恐る恐る聞いてみる。
ここであのベンツもこのリムジンも自分のだと言われたら、価値観的に私は壱也さんとは一緒にいれないだろう…
「あぁ、あれは俺専用で、このバカでかいのは親父のだよ。」
「よかった…」

