『僕?僕はね…………』 そこで私の記憶は途切れてる。 名前…何だったんだろう… 「ふぁ〜…またあの夢だ」 ベッドから起き上がり、洗面所へ向かう。 私、坂崎 流依。 今年、高校を卒業するふつーの女子高生。 ふつーの女子高生だけど、私には両親がいない。