シークレットラブ




この人は多分、私が好きで婚約したわけじゃないんだと思う。




なんとなくだけど…。




会話をしているうちに、車は大きなホテルの前にとまった。




車を運転していた人が車のドアを開けて、私は車からおりた。




「牧山、今日はここに泊まるから。もう車おいてきて。」




「はい。社長には…」




「やっと見つけたって言っておいて。」




「かしこまりました。ではお休みなさいませ。」




そう言い残すと、車と牧山さんは行ってしまった。