そして、塔子ちゃんの仲介のもと、翔馬と会うことになった。
会うのは、あの初デートをしたカフェショップ「スイーツ」だ。
わたしと塔子ちゃんは並んで席に腰をおろす。
このカヘェショップでデートしたのが夢のように感じる。
でも、妊娠しているという事実が現実に引き戻す。
扉があいて、誰かがはいってくる。
「あっ、来た来た、泉、こっちよ」
塔子ちゃんがそちらの方をみて手を挙げてよぶ。
わたしは顔をあげずにうつむいたままだ。
「すわって」
「何だよ。話って?」
頭上で塔子ちゃんと翔馬の会話が聞こえる。
だまってふさぎこんでいるわたしのかわりに塔子ちゃんが話を切り出してくれた。
「単刀直入にいうね。陽菜が妊娠したの」
「マジかよ!!」翔馬の声が大きくなる。
「それって、俺の子なわけ?」
「当たり前でしょ。他に誰がいんのよ」
「でも、俺、避妊、ちゃんとしたし」
「100パーセントじゃないでしょ。できる時はできるわ」
「そっか、俺の子なのか」
「陽菜、何とか言ってやんなよ。この身勝手男に」
わたしは、まだ、下をむいたままだ。
と、翔馬の顔がちかづいてきた。わたしはのけぞる。
「なっ、お前、一緒に育てよう」
「えっ!?」わたしは、驚きの声をあげる。
「ちょ、何言ってんの?あんた」隣で塔子ちゃんがあんぐりしている。
「俺、ずっと、家族が欲しかったんだ。」
翔馬はわたしの目を真っ直ぐにみつめて、真剣に言った。
会うのは、あの初デートをしたカフェショップ「スイーツ」だ。
わたしと塔子ちゃんは並んで席に腰をおろす。
このカヘェショップでデートしたのが夢のように感じる。
でも、妊娠しているという事実が現実に引き戻す。
扉があいて、誰かがはいってくる。
「あっ、来た来た、泉、こっちよ」
塔子ちゃんがそちらの方をみて手を挙げてよぶ。
わたしは顔をあげずにうつむいたままだ。
「すわって」
「何だよ。話って?」
頭上で塔子ちゃんと翔馬の会話が聞こえる。
だまってふさぎこんでいるわたしのかわりに塔子ちゃんが話を切り出してくれた。
「単刀直入にいうね。陽菜が妊娠したの」
「マジかよ!!」翔馬の声が大きくなる。
「それって、俺の子なわけ?」
「当たり前でしょ。他に誰がいんのよ」
「でも、俺、避妊、ちゃんとしたし」
「100パーセントじゃないでしょ。できる時はできるわ」
「そっか、俺の子なのか」
「陽菜、何とか言ってやんなよ。この身勝手男に」
わたしは、まだ、下をむいたままだ。
と、翔馬の顔がちかづいてきた。わたしはのけぞる。
「なっ、お前、一緒に育てよう」
「えっ!?」わたしは、驚きの声をあげる。
「ちょ、何言ってんの?あんた」隣で塔子ちゃんがあんぐりしている。
「俺、ずっと、家族が欲しかったんだ。」
翔馬はわたしの目を真っ直ぐにみつめて、真剣に言った。
