「なあんだ。また来たのか」
非常階段の欄干にもたれかかっていた翔馬はあきれたように言う。
「お前、もう、やめとけよ。俺とつきあうことがどういうことかわかったろ。みんなにどんな目で見られるか…」
「そんなの、どうでもいいの。わたしが好きでここに来てるんだからいいでしょ」
★★★
「…でさ、塔子ちゃんてっば、ひどいのよ。わたしが翔馬と会うの邪魔するんだもん。」
「でも、それって、おまえのこと気遣って言ったんだろう。友達想いのいい子じゃねえか」
「そうなの?どうしよう!わたし、塔子ちゃんにひどいこと言った!どうしよう!!」
「しっ!そのまま、話を続けて」
「えっ?」
「誰かがみてる」
「そこだ!!」
翔馬が振り向いたのは出入り口の扉に取り付けられた小窓の向こう側だった。
ケータイを掲げてシャメをとろうとしている手があった。
視線をおろすと、顔と全体ががみえた。
なんと、塔子ちゃんだった。
「塔子ちゃん!!あなただったの!!」
非常階段の欄干にもたれかかっていた翔馬はあきれたように言う。
「お前、もう、やめとけよ。俺とつきあうことがどういうことかわかったろ。みんなにどんな目で見られるか…」
「そんなの、どうでもいいの。わたしが好きでここに来てるんだからいいでしょ」
★★★
「…でさ、塔子ちゃんてっば、ひどいのよ。わたしが翔馬と会うの邪魔するんだもん。」
「でも、それって、おまえのこと気遣って言ったんだろう。友達想いのいい子じゃねえか」
「そうなの?どうしよう!わたし、塔子ちゃんにひどいこと言った!どうしよう!!」
「しっ!そのまま、話を続けて」
「えっ?」
「誰かがみてる」
「そこだ!!」
翔馬が振り向いたのは出入り口の扉に取り付けられた小窓の向こう側だった。
ケータイを掲げてシャメをとろうとしている手があった。
視線をおろすと、顔と全体ががみえた。
なんと、塔子ちゃんだった。
「塔子ちゃん!!あなただったの!!」
