君に届け    ..






やだ。

やだよ。




私はお兄ちゃんがいいんだよ。



「じゃぁ、私もパパに付いてく……」

「ハァ!?」



私がそう言うとお兄ちゃんは驚いた顔で私の顔を見た。



「……たくっ。それじゃぁ意味がねぇだろ? 何のために俺が父さんについてくと思ってんだ」


「?」


するとお兄ちゃんはベットに寄りかっかっていた私の隣にきた。
綺麗な深緑色の瞳に、私が映る。



「俺が母さんにつ言ってたら父さん、一人になっちゃうだろ?」


「あ……」



そうか。
お兄ちゃんはそんなことを考えていたんだ。



そう思うと自分のことだけしか考えていなかった自分が無性に恥ずかしくなった。



「母さんのこと、頼んだぞ」


「うん!」



そうだよね。

お兄ちゃんと離れちゃうのはイヤだけど、私も頑張んなきゃだよねっ。



私は元気よく答えた。