「あの…」                         「何?」                          「私…1人で……歩け…ます。」               「あっ、ごめんな。」        って、手を離してくれた。               自分が言い出した事なのに…  彼の手のぬくもりが消えていくのを     寂しく感じていた。               2人は会話のないまま、     しばらく、並んで歩いていた。