「俺だけど… お忘れですか?」               声のする方を見ると、そこには…        時音サンがいた。               「時音サン…どうして家に???」               「羽菜ちゃん、電話にも出てくれないし、    メールも無視。だから、会いに来たんだけど、         迷惑だった?」               「あら、喧嘩してたの?」                  「はい、羽菜さんを僕が怒らせてしまって、仲直りにきました。」               「そうだったの。       私は、買い物に行ってくるから    2人でお留守番お願いね。羽菜、  ちょっと来なさい。」               私は、お母さんの方へ行くと、                「羽菜、ちゃんと仲直りしなさいよ。             あんた、柴田くんの事が           好きなんでしょ。    女は、素直が1番よ。」               って、耳元で囁いて          買い物に行っちゃった。