お父さんとお母さんが交通事故に巻き込まれ、悲しみにくれる私に一人の老人が私に手を差し伸べた。

「椛さんだね」

「あなたはダレ?」

「初めまして。
私は椛のおじいちゃんだ」

「おじいちゃん?私そんな人知らない」

「お父さんとの約束だからね」

「約束?」

「君を迎えに来た」

「どこに」

「椛が育つべき場所に」

「…」

「来てくれるかい?」

「わたし…」