才女はただ地を這う

詩織は右手を腰の辺り、左手をそのやや前方に構えて小刻みに震えてみせた。


だだだだ。だだだだ。


『……マシン…ガン?』


二つの声がハモる。
私はただ驚いたように。優はそれに若干の訝しさを含んで。


『あ、それそれ。マシンガン』








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それから後のことは察して欲しい。
詩織が良くないのは、本当にせよ嘘にせよ話に一本筋が通っておらず、説明がよろよろと右往左往してしまうところだ。そこを指摘されて立場がまずくなると今度は話を誇張しだす。でも話すのが上手くないからそこを看破されて更に窮地に陥る悪循環。