ピンポンピンポン
自動ドアが開くと同時に軽快な音が鳴った。
やる気のないバイトがチラッとこっちを向いて、目をそらした。
いらっしゃいませ。ぐらい言えっつーの!!
そう思いながらジュースの冷蔵棚の方に向う。
「おいおいおい!!」
声のする方を見るとそこにはタケと凌治ともう一人将太君がいた。
『えっ??何でいんの??』
「何でいんの?じゃねぇっつーの!!お前何素通りしてんだよ!!ってか遅ぇよ!!」
まだブツブツ言ってるタケを無視して、だって本当にいるって思わなかったんだもんって凌治と将太君に訴えた。
将太君は中学まで一緒だったタケのツレの一人。
中学を卒業してそのまま働いてるんだって。
『てか、何してんの??何かすんの??』
て、聞いて返ってきた言葉は聞き覚えがあるような…
「ううん、ただ暇だったから。」
いやぁー、あのさぁもう本当にかんべんしてくださいよ。
