ベランダに出て地べたに座り、柵から足を出してブラブラさせる。


風が心地いい。



はぁ…


あれからジョーとはあまり会話を交わしていない。なんか…意識しちゃって…



…どーしたらいいんだあたしはっ!






ガチャ――


ベランダと教室をつなぐドアが静かにあいた。




「美羽?どうした?」


「シオちゃん…」






―――――――――

「そっか…最近美羽の様子が変だと思ったらそういうことか。なんで早く言わないかねぇ~。」


あたしは2週間前のことをシオちゃんに事細かく話した。


「だって…こんな話してもシオちゃん困るだけかと思って…」


「今さらなーに言ってんの。ウチら親友でしょ?そんなの迷惑でもなんでもないっつーの。そういうことはひとりで抱え込まない方がいーんだぞっ。」



シオちゃん…


ホントいい人だねアナタ!



「ジョーがあぁ…好きだって…」


「ね。あたしは知ってたけど。」


「え!?ウソ!?」


「ウソも何もジョー見てたら1発でわかるよ。」


「そんなわかりやすかった!?」