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ふと気が付けば、ジョーに告白されてから2週間以上経っていた。



「ミューちゃーん♪」

「シツコイ。」



恋クンはあの日からますますあたしにかまってくるようになった。

好きな人いるの?
誰?教えて☆
俺に任せて!



とか、


何かとシツコイ!あたしじゃなくても他の女子の需要があるんだからほっといてほしい…



「うぅ…ミューちゃん冷たい。」


恋クンはウルッと目を潤ませた。



「かわいこぶってもダメだよ。」


「ぶぅ~。」


「いい加減諦めてよ。」


「やだ。」


「他の子でいーじゃん。」


「ミューちゃんがいいの!」


「そんなセリフ恋クンファンに聞かれたらあたし殺されちゃうよ…」


「大丈夫大丈夫♪で、好きな人…」


「怒るよ?」


「わっ、こわっ!」


「もう知らないっ。」


「あ、ミューちゃーん!」



あたしは開いていた雑誌をパタッと閉じると席を立ってベランダに向かった。