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7月1日。

Xデーまであと1週間を切っていた。



今日はあたしにとって特別な日





になる予定。




「おはようシオちゃん!」


「おはよう美羽……なんか今日はいつになく…気合い入ってんね。」


「おうよっ!」


鼻息荒く登校してきたあたしに若干ひいてるシオちゃん。


そのキモチ、お察しするけど、


自分っ
命かけてるんで!

ふんぬっ!



あたしは大きく肩で息すると女子の群れをかきわけた。



「神崎恋っ!ちょっと話あんだけど。顔貸しな。」



チンピラか、あたし…





「いいよ♪」




『じゃあいつもの場所に行こっか☆』と恋クンは待ってましたとばかりに先頭を歩いた。



呼んだのはあたしなのに結局ついていってるあたしって…


まーいっか。



ちなみに、いつもの場所とは…





「ふわあ~。いいお天気☆夏だね!」