「じゃあ逆に聞くけど、ミューちゃんは好きな人が人間じゃなくていいわけ?」


「知らないほうが幸せなことだってあるよ。あたしが恋クンを神様だってことも本当は知らないほうがヨカッタし。」



「前にも言ったケド、神様は人間に恋なんてしないし、目的は別にある。信じたくないのは分かるけど、俺がその証拠だよ。」




な……………なんなの……





「恋クンなんて………大っきらい!」







あたしはその場から走り去った。



やりきれないキモチと、その場から逃げ出したいキモチとが頭をかけめぐっていて、とにかく恋クンの顔なんて見たくなかった。






恋クンの言ってることが本当で、先輩の狙いがあたしだとしたら…




あたし…





死んじゃう





ってこと………?



「先輩………っ。」







「やべ…俺、嫌われた?」