同居ゲーム

大丈夫、何も心配ない。



あたしは目で訴えた。



央は不思議そうな顔であたしを見返す。



そりゃ、わかれっていう方が無理か。



「聞いて?」


「はいぃぃ…。」 



子犬みたいに情けない声を出して、央は美喜さんに視線を移した。



「海斗の機嫌を取って来い。」


「……は?」



拍子抜けした央の顔があまりにもおもしろくて、あたしは小さく吹き出してしまった。



「何だって?」


「海斗の機嫌が悪いの。
お願い央、行って来て。」



「もう、俺怒られるかと思ってビビったんだけど。」



ハアッと大きくため息をつき、央はしゃがんだ。



「てゆーかなんで機嫌取りなんか?」


「なんかね、様子がおかしいの。
で、ムードメーカーの央に頼んだってわけ。」



あたしもしゃがんで説明する。



「あたし達、海斗があんなに変なの怖いんだよ。」



ね、と美喜に同意を求められ、あたしも頷く。



「なんか悩み事があるかもだし、こういう時は男同士の方がいいかなって。」


「わかった、行ってみる。」



さっきまでヘロッとしていた央の顔つきが変わった。