同居ゲーム

「まあ、あたしがなんとか海斗に声かけてみる。」


「お願いします…。
なにせ海斗、開口一番『ただいま。由宇希、早くご飯作って。』だからね。」



それを聞いた途端、美喜さんの顔が引きつった。



「何それヤバイじゃん。
海斗にしてはあり得ないくらい機嫌悪いってことじゃん。」


あたしおとなしくしてる、と逃げようとする美喜さんにあたしはすがりついた。



「待って待ってぇ。
美喜さん以外に誰が声かけられるの!?」



美喜さんが口を開こうとしたとき、玄関から元気な声が聞こえてきた。



「たッだいま〜♪」



瞬間、美喜さんがパチンと指を鳴らす。



あたしは手で同意を示した。



「ただいま皆さん♪
俺、今日、超絶好調なん…。」


「央、来な。」



ピタリ、と央の動きが止まる。



「へ?」



俺、なんかした?と怯える央の首に腕を巻き付け、美喜さんは台所に引っ張ってきた。



「いい、重大な任務を任せるよ。」



長い爪で頬を突かれ、央は助けを求めてあたしを見る。