同居ゲーム

慰めを期待出来る相手じゃないや…。



あたしが探ってみようかとも思ったけど、残念ながらあたしにそういうのは向いていない。



悩んでいたら危うく指を切りそうになって、慌てて意識を戻した。



そうだよね、あたしが気を揉んでいても海斗にとって何もいい事ないもん。



あたしは黙ってご飯作ってればいい。



下手に気を使って、嫌な思いさせたらダメだ。



よし、と心の中で気合いを入れ、あたしはみじん切りに意識を集中させた。











「…何、この暗い空気。」



美喜さんの声であたしはやっと美喜さんの帰宅に気付いた。



「あ、おかえりなさい。」


「た、ただいま。」



バッグをドサッと床に置くと、美喜さんはスススッとあたしに近寄って来た。



「ねぇ、何この嫌〜な雰囲気。」


「なんか、海斗がおかしいんだよね…。
川端さんとは会話が弾まないし、海斗は調子悪いしで話す人いないから。」


「お疲れ。」



美喜さんはわかった、というように頷いて端的にあたしを労った。