同居ゲーム


朝。


あたしは新しい部屋で目を覚ました。



一瞬、ここがどこか分からなくて辺りを見回し、理解した。



「広いなあ。」



今まで住んでた家の何倍か広い部屋。



なんだか、空いたスペースが多くて怖いくらいだ。



あたしは窓際に置いてあるベッドから数十歩歩いてタンスにたどり着いた。



今日は日曜日のため、私服に着替え、リビングに向かった。





「おはよう。」


「おはよ、海斗。」



海斗はソファーに座ってテレビを見ていた。



「早いね。」



他の人はまだ起きてない。