同居ゲーム

央に腕を引っ張られて、なんとか顔面を強打せずにすんだ。



「もう帰って下さい。」



ドアから出てきた海斗はあたし達に目もくれない。



声を荒げこそしないが、怒っていることが窺える。



目も鋭く射すような。



「海斗…。」



驚くあたし達を通り過ごして、海斗は部屋に歩き去った。



「待て!」



後に続いて、男の人が早足でやってくる。



「くそっ。」



舌打ちして、あたし達を順々に睨む。



あたしは思わず、央と手を取り合った。



「お引き取り願います。」



あたし達は同時に声の主、岩谷さんを振り返った。



不機嫌さがにじみ出ている声。



それを隠そうともせず、岩谷さんはもう一度言った。



「帰って下さい。」